JJ通信 第49号(2009/4/16)

ごあいさつ

お世話になっております。
「技術翻訳・DTP・印刷」のジェー・ジョンソンでございます。
今月号のJJ通信を配信させていただきます。お時間が許せば、是非ご一読下さい。
 

たわごと

JJ通信を配信を始めてから、丸4年が経ち、今号から5年目に突入です。
このメルマガは、なかなかお会いすることのできない皆様に対して、何らかのお役立ち情報をお届けしたいという趣旨で始めたものです。
 
つたない文章で、まだまだ改善の余地もあると思いながらも、気付いてみたら、4年も経っていました。
 
今後も継続してまいりますので、どうぞよろしくお願い致します。
 

翻訳あれこれ

翻訳するにあたって、用語の統一することは、非常に大切な作業です。
特にマニュアル翻訳において、わかりやすく、読みやすい文章にするには欠かすことのできない作業です。(地味な作業ではありますが・・・。)
 
例えば、大量文書の英訳のため、複数名で担当せざるを得ない場合であってもfactory set value, factory setting value のように英訳の表記が異ならないように用語の統一には常に注意を払っています。
 
ところが、特に英訳の場合に多いのですが、過剰に訳語統一させようとして、極端に言えば、「~時」、「~など」の一般的な用語をすべて同じ訳語に統一させようとするお客様がいらっしゃいます。
 
同じ日本語に対して、同じ訳語をあてようとする気持ちはよくわかるのですが、日本語と英語は1対1で対応しているわけではありませんし、前後につながる用語によって、日本語が同じであっても、違う訳語になることも少なくありません。
 
以前、文書内の「起動時」をすべてat start-upに統一するように依頼されたことがあったのですが、「起動時のエラー」という名詞句が箇条書きされていることもあれば、「インストーラの起動時には、○○して下さい。」というような文(センセンス)も多数あって、統一するのは、無理でした。
 
日本語が同じ「時」であっても、その前後関係から適訳(at, for, on, when)は、変わってきます。さらには、「起動時のフリーズ=startup freeze」、のように、「時」はあえて訳さない方が自然な言い方ということさえあります。
 
私どもが納品したの翻訳を読まれて、もし訳語の不統一がありましたら、(お気軽にお問合せいただきたいのですが、)それは、前後関係からネイティブスピーカーの自然の感覚で選んだ(違和感を感じさせない)訳語であることが多いのです。
そのネイティブスピーカーの「感覚」にお任せいただけたらと、心より思います。
 

用語集

<イキ>
 
校正記号の中の1つで、誤って記入した際に、それを取り消すために使用する。
「元の状態を活かす(いかす)」こと。つまり、何も修正しないことを指す。原稿と区別するため、常にカタカナで「イキ」と書く。
 

お待ちしております

翻訳・DTP・印刷に関するお悩みごと、ご相談等ございましたら何なりとご連絡ください。
営業担当が親身になって、迅速に対応させていただきます。
 
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